依頼する際のチェックポイント
不動産査定を依頼するときにチェックしておいた方が良いポイントがあります。
まず最初に査定は2種類あり、机上査定の簡易査定と、詳細査定の訪問査定です。
大まかの査定だけとりあえず出してもらいたいという場合は、様々なデータをもとに不動産査定が行われます。
一戸建ての場合はこの方法ですと個別に差が生じることがあるので難しいですが、都心部のマンションともなれば似た物件の症例などもありますので、簡易査定であっても精巧度は比較的高いです。
依頼にあたっては、まずは必要書類がありますのでそちらを準備します。
不具合や修繕の必要があるかないかというのも、事前に調べておく必要があるでしょう。
それによってリフォームやハウスクリーニングの必要性が算出されます。
マンションの場合はあまり関係ありませんが、一戸建ての場合は隣の家との境界線が明確になっているかもチェックポイントです。
事前にそれらを明確にした上で、査定に出すと良いでしょう。
不動産査定時では業者によって査定額の違いが生じる
不動産査定を依頼する時は、業者によって査定額が異なるためできるだけ複数の業者に依頼した方が良いとはよく言われるところですが、ではなぜ違いが生じるのかというと、それは業者ごとに使用しているマニュアルが異なるからです。
不動産査定の基本的な手法は、これまで市場に出回ったことのある物件のうち同程度の条件にあった物件の取引事例を参考にして、それに固有の条件を加味していくというのです。
この時、固有の条件をそれぞれの業者がどのように考えるかが、価格の差を生み出します。
たとえば今回売却を依頼された物件と同じ街にあって同じぐらいの広さや間取りを持つ住宅の取引例があったとしても、一方は駅から徒歩10分の道のりで、もう一方は徒歩15分であった場合、この5分の差をどのように金額に反映させるかは業者によって異なります。
その違いは単純に技術的なものである場合もありますが、通勤時間を重視するビジネスパーソンを買い手として想定しているか、リタイヤしたシニア世代を想定しているかといった事業方針に由来する場合もあります。